社会資本整備を担う建設コンサルタント

建設コンサルタントという仕事

(1) 社会資本整備をリードする建設コンサルタント

 建設コンサルタントは第二次世界大戦後に誕生した職業です。公共事業を中心とした土木事業における企画、調査、計画、設計、施工管理等の各段階において、その技術サービスを提供し事業者の信頼を確保し、まさしく設計者としての地位を獲得して現在に至っています。近年では、建設コンサルタントが事業者の業務を支援し、パートナーからエージェントとして認められるようになってきました。しかし、これに甘んじることなく、我々は従来の主要業務である設計者としての技術力向上に努力するとともに、社会資本整備の国家的な意義とこれからの社会資本整備の方向について深く理解し、変化し拡大する役割を担い、社会資本整備をリードしていく使命があります。

(2)  建設コンサルタントの目標

 21世紀の建設コンサルタントの目標(Profession For The NEXT)は、以下の各項目です。

1)21世紀の社会資本整備をリードする建設コンサルタント
(For The Sustainable Development)

2)拡大する役割と領域で積極的に活躍する建設コンサルタント
(New Domain)

3)技術を磨き技術を競う建設コンサルタント
(Technologically Spirited)

4)健全な企業経営のもと優秀な技術者が自己実現できる建設コンサルタント
(Technology And Philosophy)

これらを通じて21世紀の建設コンサルタントは「魅力と展望のある建設コンサルタント」になることを目指します。
写真 高い技術力ゆえに現在なお使われ続ける院内の石橋 これまでの建設コンサルタントは、社会的認知度が低く事業者に依存する体質でした。社会資本のあり方と整備の進め方が大きく転換しようとしている状況にあって、従前の体質のままでは建設コンサルタントは衰退し、21世紀の社会資本整備に重大な欠陥が生ずることになり、ひいては国家・国民の損失となります。今までの建設コンサルタントからの脱却を図り、国民及び世界から嘱望されるコンサルタントになる意識を持つ必要があります。
 それには、国民のニーズに合致した社会資本の形成を、国民を含む関係者との協働で検討し、必要で良質な社会資本を効率よくタイムリーに低コストで作る事業推進のリーダーとなる自覚が重要です。時には自ら進んでPFI事業等をも推進し、国内及び国際市場で海外のコンサルタントに伍して技術競争で勝負できるコンサルタントとなることが重要です。
 これらの活躍によって、優秀な若者が建設コンサルタントの分野へ集い、そうした技術者を育成することで、建設コンサルタントが発展していくという、良質な循環を迎えることができます。
 建設コンサルタントは、このような循環を確保し、様々な分野で全体を総合的に俯瞰したマネジメントを行い、社会貢献、国際貢献を行いながら、世界で活躍する建設コンサルタントを目指すものです。